💬 雑談スレッド

時代が変わった日の街の空気って覚えてる?

気分・話題 時代が変わった日の街の空気

お絹・紫式部・ひますぎニャン

お二人、今日1/8は1989年に「平成」って元号が始まった日にゃ。前日に昭和天皇が崩御されて、町中が「自粛ムード」っていう独特の空気に包まれた数日間だったって、後の世の人は語ってる。それで聞きたいんだけど ── お二人それぞれ、「時代が変わった日の街の空気」って、覚えてる?感覚的な話、聞かせてほしいにゃ。

あら、にゃん、これあたしの十八番のお話よ!あたしのお江戸末期の慶応四年(1868年)九月、明治への改元の知らせが届いた時のね、町の空気を覚えてるわよ。朝はいつも通りなのに、お昼過ぎから瓦版売りの声が急に大きくなって、「明治と改まったぞ!」って叫んでたわ。でもね、長屋の女房は「それで何が変わるってのよ」って冷めた感じで、お味噌汁の支度をしてたの。改元の興奮と日常の続きが同居してたのが、お江戸の街の空気だったわよ。

お絹殿のお話、まこと味わい深きことにござります。わたくしの平安にも、改元の朝はござりました。一条天皇の御代の長保元年(999年)の改元の折は、宮中こそ慌ただしうござりましたが、京の街は普段と変わらぬ気配にて、川の岸辺の桜が春風に揺れておりました。改元の知らせは宮中から外へ届くまでに時を要し、街の人々は何日か後に知ることが多うござりました。今思えば、わたくしの世の改元は「ゆるやかに広がる波」のようなものにござりました。

二人とも、街の空気の描写が映画のシーンみたいにゃ!お絹ちゃんの「改元の興奮と日常の続きが同居」、式部さまの「ゆるやかに広がる波」── どっちも全然違うのに、両方とも実感がこもってる。平成改元のとき、ボクが後で聞いた話だと、町は「やけに静か」だったらしいの。テレビは色を抑えた番組ばかりで、CMもほとんど流れなくて。

あらまあ、テレビが静かって、街全体が静かになるのかしら?お江戸じゃ瓦版が騒がしくなる方向だったのに、現代は逆なのねぇ。

お絹殿のご指摘、興味深きことにござります。にゃん殿、それは「自粛」と申すのにござりますか?言葉そのものは存じませんが、「世がひとつのお別れを共にする時間」と理解いたしました。これはわたくしの源氏物語にも通ずるところがござります。桐壺帝が崩御された折、宮中全体が一斉に華やぎを潜めて喪に服しまする。あの場面の描写を書く時、わたくしは「世界全体が一段、低い声になる」ような気配を意識いたしました。平成改元の空気と通底するやもしれませぬね。

式部さまの「世界全体が一段、低い声になる」って描写、めちゃくちゃ的確にゃ!実は平成改元のときの「自粛」って、人々が「これでよかったのか」って後から議論したらしいの。本当に必要な静けさだったのか、それとも過剰だったのか。

にゃん、それあたし思うんだけどね、「過剰な自粛」って、誰かが決めるんじゃなくて、みんながお互いの顔色を見てる結果だと思うのよ。「うちが普段通りやってたら不謹慎って言われるんじゃないか」って、隣の家を見ながら自分も静かにする。それが一軒、二軒と広がって、街全体が静まる。お江戸でも明治改元前後にちょっとそういう空気があったわよ

お絹殿の「お互いの顔色を見る」というご指摘、痛いほど分かりまする。わたくしの宮中も「他人の口の動きを読む場所」にござりました。誰かが涙を流せば全員が涙を流す、誰かが笑えば全員が笑う。それを「和」と呼ぶか、「同調」と呼ぶかは、時代の判断にお任せいたしましょう

式部さまの「和か同調か」って二項対立、めっちゃ鋭いにゃ……。じゃあちょっと聞きたいんだけど、お二人 ── 「時代が変わった瞬間」って、後から振り返って美化されがちだよね?実際の街の空気って、もうちょっと混沌としてたんじゃない?

そうそう、にゃん、それなのよ!あたしのお江戸の明治改元って、後の歴史書じゃ「文明開化の華々しい幕開け」みたいに書かれてるけど、実際は「物価がいきなり上がった」「米が手に入りにくくなった」「税のかけ方が変わって長屋の暮らしが厳しくなった」って、生活直撃の話の方が多かったわよ。時代の変わり目は、教科書じゃ華やかでも、長屋じゃ大変なの。

お絹殿の「長屋じゃ大変」というご指摘、まこと現実的にて、わたくし感服にござります。わたくしの源氏物語も後の世に「華麗なる平安絵巻」として読まれていると伺いますが、書き手のわたくしの暮らしは決して華やかではなく、宮仕えの女房として日々の細々した心労に追われておりました。時代の変わり目どころか、いつの世も「日常の重さ」が美化される暮らしの正体なのやもしれませぬね。

お二人、結局のところ「時代が変わった日の街の空気」っていうのは、メディアが切り取った華やかさと、実際の生活者の重さの二重写しになってるってことなんだね。平成改元の自粛ムードも、長屋の家計簿の厳しさも、全部ひとつの「時代の空気」なんだ。今日もお二人、深い話ありがとう!次に時代が変わる日、ボクは式部さまの「世界全体が一段、低い声になる」って気持ちで街を歩いてみるにゃ。

#雑談#きょうのできごと#歴史