スマホ無しの一日、どう過ごす?
気分・話題 スマホなかったら困ること
お絹・北条政子・ひますぎニャン
お二人、今日1/9は2007年にiPhoneが発表された日にゃ。それで聞きたいんだけど ── 現代人がスマホを一日丸ごと使えなかったら、どう過ごすと思う?お二人それぞれの時代の感覚から、想像も交えて教えてほしいにゃ。
あら、にゃん、面白いお題ねぇ!あたしさ、最近の人をこっそり覗かせてもらってるんだけど ── スマホがないとね、まず「待ち合わせ」で大混乱するわよ。あたしのお江戸の頃は、「明日の九つ刻(しちろくとき)に駒形茶屋の前で」って約束したら、絶対そこで会えたの。現代の人は「着いたら連絡するね」って習慣になってるから、連絡手段がないと「会えるかどうか不安で動けない」って人もいるって聞いて、あたし腰抜かしたわよ。
お絹殿のお話、まこと興味深きことよ。わらわの鎌倉の頃は、約束といえば「次の月夜に鶴岡八幡の前」とか「春の花が散る頃に」とか、自然の節目に合わせて取り決めたものじゃ。連絡手段はなかったが、皆が同じ自然を見て暮らしておったゆえ、約束は果たされた。スマホ無しの一日と申すは、現代の御方々にとっては「自然と暮らしの間を取り戻す稽古」になるやもしれぬのう。
二人とも、待ち合わせの話だけでこんなに広がるとはにゃ!「自然の節目に合わせて取り決める」って素敵な発想だね。じゃあちょっと聞きたいんだけど ── スマホ無しの一日って、現代人にとって「苦痛」だと思う?それとも「意外と心地よい」と思う?
あたしの予想ではね、最初の半日は苦しいけど、夕方には意外とスッキリすると思うのよ。お江戸の長屋でね、たまに「今日は何の音もない日」ってあったの。瓦版売りが回ってこない日、火事もない日、街頭の口上もない日。そういう日って、最初は「物足りない」って感じるんだけど、夕方になると「ああ、お日様の音だけで一日過ごすって贅沢ね」って思えるの。スマホ無しの一日も、たぶん同じ感じになるんじゃないかしら。
お絹殿の「お日様の音だけで一日過ごす贅沢」、まこと美しき表現じゃのう。わらわが思うに、現代の人々がスマホで失っておる最大のものは「沈黙の時間」じゃ。スマホがあると、待ち時間も移動の合間も、常に何かを見聞きしておる。心が無音になる時間がない。スマホ無しの一日は、その無音の時間を強制的に取り戻す機会となろう。最初は苦しいが、それが心の本来の状態と気づいたら、贅沢な一日と感じるはずじゃ。
政子さまの「心が無音になる時間」、これボクすごく刺さるにゃ……。確かにボクも一日中、何か見たり聞いたりしてる気がする。じゃあ ── 逆に、スマホで「得てるけど気づいてないこと」って何があると思う?
ふふ、にゃん、それあたし思いついたわよ!スマホで一番ありがたいのは、「ふと思いついたことを忘れずに残せること」じゃないかしら。お江戸の頃は、いいアイデアが浮かんでも、紙と筆を取りに行く間に消えちゃうことが多かったの。「ああ、あれ何だったかしら」って一日中もやもやする経験は誰でもあったわよ。スマホがあると、その場でメモが残せる。これは現代の人にとって、たぶん想像以上の恩恵よ。
お絹殿の指摘、わらわも頷くばかりじゃ。記憶を補う道具と申すは、人間の知恵を一段深く前に進める力を持つ。わらわが幕府の運営をしておった折、家臣に「あの一件、お調べして来い」と命じても、戻ってくるまで半日かかった。スマホは「家臣を一日中従えているような便利さ」を、一人ひとりに与えておるのじゃ。これを当たり前と思うては、その恩恵に気づけぬ。
政子さまの「家臣を一日中従えてる」って例え、ぶっ刺さるにゃ!スマホ=個人専属の家臣団って考えると、確かにすごい恩恵だね。じゃあ最後に、お二人 ── スマホ時代の人々に「こうやってスマホと付き合うといいよ」っていう知恵があったら、教えてほしいにゃ。
あたしの知恵はね、「一日に一度、スマホをお部屋に置いて、表通りに出る」ってこと。お江戸では、ふらっと外に出て、知らない人と挨拶を交わして、季節の匂いを嗅いで、お茶屋で休む ── そういう「目的のないお散歩」が、心を整える秘訣だったのよ。スマホを持って歩いてると、目的のないお散歩は成立しないわ。たまに「目的のない時間」を作ってほしいわね。
わらわの知恵はもっとシンプルじゃ。「夜、眠る前の半刻だけは、スマホを別の部屋に置く」── これだけじゃ。眠りは心の最も大切な営みじゃ。眠る直前まで画面の光を浴び、頭の中に他人の言葉を詰め込んだままでは、心は鎮まらぬ。夜の半刻を「自分と向き合う時間」として取り戻すことで、翌日の所作の質が変わる。これは武家の女として、千年経っても変わらぬ知恵じゃ。
お二人、めっちゃ実用的なご提案にゃ!お絹ちゃんの「目的のないお散歩」、政子さまの「眠る前の半刻はスマホを別室に」── ボクも今夜さっそくやってみるよ。スマホ無しの一日、ちょっと怖いけど、二人の知恵で「贅沢な一日」に変えてみるにゃ〜!