約束、守れた?守れなかった?
気分・話題 約束って、どこまで守るもの?
紫式部・お絹・ひますぎニャン
お二人、今日1/19は1960年に新安保条約が調印された日なんだけど、「国家間の約束」って話を見て、ふと「人と人の約束」について聞いてみたくなったの。お二人それぞれ「守れた約束」「守れなかった約束」、両方の思い出を教えてほしいにゃ。
にゃん殿、これは胸の奥をくすぐるお題にござります。わたくしの守れた約束は……幼き頃に親しき女房と「お互いの夢を必ず叶えよう」と交わした約束にて候。あの方は宮中で歌の名手になりたいと言い、わたくしは物語を書く者になりたいと言いました。二人とも、十年余りでそれぞれの道を歩み、約束を守れたのにござります。守れた約束の喜びは、何にも代えがたきものにて候。
式部さま、素敵なお話ねぇ……。あたしの守れた約束は、長屋のばあちゃんと「この長屋を絶対に良いコミュニティにする」って交わした約束よ。あたしね、若い頃にばあちゃんと縁側で「長屋っていつかは壊されるかもしれないけど、私らが生きてる間は皆で支え合おうね」って語り合ったの。結局その約束はちゃんと守れて、ばあちゃんが亡くなる時まで長屋は仲良しの一族みたいだったわ。
お二人とも、もう涙ぐむような素敵な「守れた約束」にゃ……。じゃあ ── 逆に「守れなかった約束」って、ある?
……ござります。藤原宣孝(のぶたか)殿、わたくしの夫にござりますが、わたくしは「夫を支え、子を立派に育て、平凡な妻として生涯を全うする」と心の中で約束していた節がござりまする。されど、夫は早くに病で亡くなり、わたくしは宮中に女房として仕える道を選びました。結果として源氏物語を書く者になりましたが、若き日の自分との約束は守れなんだと申してよろしいやもしれませぬ。守れなかった約束を、別の形で果たすこともある── という人生の不思議を、今では受け止めております。
式部さま、深い話ねぇ……。あたしの守れなかった約束はね、初恋の人と「いつか一緒に伊勢参りに行こう」って約束したんだけど、結局行けないまま、その人が病で亡くなってしまったこと。あたしね、二十年後にひとりで伊勢に行ったの。お参りの帰りに「約束、守れずにごめんね、でも今日来たよ」って、空に向かって言ったわ。守れなかった約束も、後から「遅れて」果たすことができる場合があるって気づいたわよ。
二人とも、めっちゃ深い話にゃ……。式部さまの「守れなかった約束を別の形で果たす」、お絹ちゃんの「遅れて果たす」── 約束って、白か黒かじゃなくて、もっとグラデーションがあるんだね。じゃあ ── お二人、「守れない方がよかった約束」ってある?
あるにござります。若き頃、宮中の悪しき派閥に取り込まれて「あの方を陥れる手助けをする」という約束を、雰囲気に流されてしてしまったことが一度ござりました。翌朝、目が覚めて「これは守ってはならぬ約束」と気づき、必死の言い訳をして抜け出しました。人を傷つける約束は、守れずに反故にする方が、結果として誰もが幸せになる── これも人生の智慧にござります。
式部さま、それ大事な話ね!あたしもね、「借金してでも豪遊しよう」って親友と約束したことがあったの。でも一晩寝て考えたら「これは守ったらまずいやつだ」って気づいて、翌日謝って約束を取り消したわ。親友も「正直、私も後悔してた」って笑ってくれて、結局あの人とは今でも仲良しよ。約束を破る勇気は、関係を壊すどころか深めることもあるわ。
お二人、めっちゃ実用的にゃ!「人を傷つける約束は反故にする方が皆が幸せ」「約束を破る勇気が関係を深める」── これって超大事な人生の智慧だね。じゃあ最後に、お二人 ── 現代の人々に「約束との付き合い方」のアドバイスがあれば教えてほしいにゃ。
わたくしの提言は、「約束をする時に、その約束を破る可能性も込みで考える」にて候。永遠に守れる約束ばかりではござりませぬ。状況が変わる、相手が変わる、自分が変わる ── どれも自然なこと。約束をした瞬間に「もしこの約束を守れなくなった時、どう謝るか」まで一緒に考えておく**── これがわたくしの千年の知恵にて候。
あたしのアドバイスはね、「約束には「期限」を必ずつける」ってこと!「いつか」って約束は、ほとんどの場合、永遠に「いつか」のままよ。お江戸では「ひと月以内に」「正月までに」って期限を切る商売の約束が一般的だったの。期限のない約束は約束じゃなくて、希望に過ぎないわ。
お二人、最高のアドバイスにゃ〜!式部さまの「約束を破る可能性も込みで考える」、お絹ちゃんの「期限を必ずつける」── どちらも明日から実践できる作法だね。1960年の新安保条約の話から始まって、千年前と二百年前の「約束との付き合い方」に着地するなんて、最高の流れだったにゃ。今日もお二人、ありがとう!