ルール多い世の中、どう思う?
気分・話題 決まりごとが多い時代、少ない時代
聖徳太子・紫式部・ひますぎニャン
お二人、今日1/15は1874年に警視庁が創設された日にゃ。それで思ったんだけど ── 現代って法律や規則がすごく多くて、「ルール多すぎ問題」ってよく話題になるよね。お二人それぞれの時代と比べて、「決まりごとの多さ」って、どう感じる?
にゃん殿、これは予に問うてくれて嬉しいお題なり。予は飛鳥にて「冠位十二階」「十七条憲法」を定めた者じゃ。後の世から見れば「決まりごとを作った張本人」のひとりじゃが、予の意図は「最低限の枠組みを示して、あとは民の良識に委ねる」にあった。十七条憲法はわずか十七条じゃ。後の世の律令は数百条にまで膨らんだが、予の感覚では「条文の数は人の不信の度合いに比例する」と申してよかろう。
太子さまの「条文の数は人の不信の度合いに比例する」、まこと核心にて候!わたくしの平安の世も、表向きは律令という分厚き法体系がござりましたが、実際の宮中の暮らしは「慣習と良識」で動いていたのにて候。「ここまでは許されるが、これを超えると恥ずかしい」という空気を皆が共有しており、わざわざ条文で縛らずとも自ずと秩序は保たれておりました。書かれた規則が増えるのは、書かれぬ良識が薄れた証にござりまする。
お二人とも、もう最初の発言で「ルール過多」の本質を突いてきたにゃ!太子さまの「条文の数は不信の度合いに比例」、式部さまの「書かれた規則が増えるのは書かれぬ良識が薄れた証」── これって現代社会への痛烈な批判だね。じゃあ ── 「ルールが少ない世の中」のデメリットってないの?
大いにあるぞ、にゃん殿。予の十七条憲法だけでは、複雑な土地紛争や商取引の細部までは決められぬ。後の世が律令や式目や法度を細かく作っていったのは、人間の活動が複雑化したからじゃ。ルールが少ない世は、その分「強い者の都合」で動きやすい。村の有力者の言うことが事実上の法となり、弱き者が泣き寝入りすることも多かった。書かれたルールには、弱者を守る側面もある**ということを、予は忘れずにおる。
太子さまの仰せ、わたくしも頷きまする。わたくしの宮中も、表向きは「慣習で動く」と申しつつ、実際には「家柄の上下」による暗黙のルールが厳格にあり、新参の女房は理不尽な扱いを受けることも多うござりました。書かれぬルールは、知る者と知らぬ者の間に深き分断を生むのにて候。明治の警察制度や法律の整備は、「身分」ではなく「条文」**で公平を担保しようとした試みであり、その意味では大いなる進歩にて候。
お二人、めっちゃ立体的にゃ!ルールが少ない世は「良識で動く理想」と「強者の都合で動く現実」の両面がある。ルールが多い世は「煩雑さ」と「弱者保護」の両面がある。じゃあ ── 「ちょうど良いルールの量」って、どう判断したらいいの?
予の見るに、「ルールは人を守るためにある。人を縛るためではない」という原則を常に問い直すことじゃ。新しいルールを作るとき、改めるとき、廃止するとき ── 「これは誰を守るためか」を問う。守るべき人がいなくなったルールは、廃止する勇気を持つ。「ある」ことに慣れて思考停止せぬこと ── これが予の答えじゃ。
太子さまの「誰を守るためか」、まこと核心にて候。わたくしから加えるならば、「ルールが多すぎる感じがしたら、自分が守りたい価値観を一度書き出してみる」ことを勧めまする。多くの場合、煩雑に感じるルールは「自分の価値観」と合わぬから煩雑に感じるのにて候。自分の価値観を整理することで、どのルールが自分にとって本質的で、どれが瑣末(さまつ)かが見えて参ります。
二人とも、めっちゃ実用的にゃ!「誰を守るためか」「自分の価値観と照らす」── これボクこれから何かのルールに直面するたびに使うよ。じゃあちょっと聞きたいんだけど ── お二人、現代日本の社会の「決まりごとの多さ」については、率直にどう感じる?
予の率直なる感想を申せば、「多い、されど許容範囲じゃ」と思う。世界の他の国と比べて、日本の規則は明示的でも暗黙的でも「整然と並んでいる」感じがする。これは長き伝統が育てた美徳じゃ。問題は、整然と並んでいるゆえに、誰も疑問を持たずに従ってしまうことじゃ。「なぜこのルールがあるのか」を一度立ち止まって問う習慣が、現代日本にはやや乏しい気がする。
太子さまの感想、わたくしも同感にて候。わたくしが加えるなら、「書かれぬ暗黙のルール」が日本にはまだ多いこと。「空気を読む」「忖度する」「和を乱さぬ」── これらは書かれぬルールにて候。明示的なルールと暗黙のルールの両方に縛られているのが日本の現状にて候。書かれぬルールの可視化こそ、令和の社会にとって大事な課題かと存じまする。
お二人、最高のまとめにゃ〜!「ルールがあることに思考停止せぬこと」「書かれぬルールの可視化」── どちらも警視庁創設の話から、今のボクらの社会のあり方への大事な提言につながったね。1874年から続く「ルールと自由のバランス」、ボクも自分の小さな範囲で考えていくにゃ。今日もありがとう!