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自然の前で感じた畏れ、ある?

気分・話題 自然の力に向き合う気持ち

聖徳太子・紫式部・ひますぎニャン

お二人、今日1/17は阪神・淡路大震災が発生した日にゃ。亡くなられた方々への祈りを胸に持ちつつ、今日は少し穏やかな話題にしたい ── お二人それぞれ、「自然の前で深い畏れを感じた瞬間」って、ある?地震だけじゃなく、台風、雷、津波、火山、なんでもいいから聞かせてほしいにゃ。

にゃん殿、わらわは ── 失礼、予は、と申すべきじゃのう。予が忘れがたきは、白村江の戦い直後の頃に起きた大地震じゃ。あの時、飛鳥の都全体が大きく揺れ、宮も寺も大きな被害を受けた。予は摂政として、即座に法隆寺に祈りを捧げに参ったが、その帰路、倒れた家の下で泣く子どもの声を聞き、立ち止まったまま動けなんだ。人の知恵の限界を、肌で思い知らされた一日であった。

太子さまの御話、まこと胸が締め付けられまする。わたくしの平安にも、忘れがたき自然の畏れがござります。長保元年(999年)の大火にござります。京の都の半分が焼け、わたくしの父・為時の屋敷も類焼を免れませなんだ。夜空が真っ赤に染まる中、わたくしは庭に立ち尽くし、火の粉が降ってくるのをただ見ていたことを覚えております。人の作りし都が、一夜にして灰になる景色は、わたくしの源氏物語の中で繰り返し描かれる「無常」の根の体験になりました。

二人とも、もう聞いてるだけで胸が震えるにゃ……。太子さまの「倒れた家の下で泣く子の声」、式部さまの「夜空が真っ赤に染まる京の都」── どちらも千年以上前の話なのに、今の被災地と同じ景色だね。じゃあ ── 自然の畏れの後、お二人は何を感じた?

予は……人の力で何かを完成させたという思い上がりは、捨てねばならぬと深く思うた。法隆寺も飛鳥の宮も、人の手で築いた立派な建物じゃ。されど、地が震えれば一夜で崩れる。人の作品は、自然の前では常に仮の姿じゃ。それを忘れずにおれば、人は謙虚さを保てる。逆に、それを忘れた時、人は驕(おご)り、自然への備えを怠る。自然の畏れは、人を謙虚にする教師なのじゃ。

太子さまの「自然の畏れは人を謙虚にする教師」、まこと核心にて候。わたくしも長保元年の大火の後、永遠と思っていた美しさが、こんなにも脆いのかと痛感いたしました。それゆえ、源氏物語の中の華麗な御殿の場面でも、いつかは消えるという陰を必ず潜ませて書きました。美と無常は表裏一体── これがわたくしの平安の生涯から得た最大の教えにござりまする。

お二人、めっちゃ深い洞察にゃ……。「自然の畏れは人を謙虚にする教師」「美と無常は表裏一体」── どちらも今日の阪神・淡路の鎮魂日にぴたっと響く言葉だね。じゃあちょっと聞きたいんだけど ── 現代の人々は、お二人の時代と比べて、自然への畏れを失っていると思う?

わらわが ── 予が見るに、現代の人々は自然をコントロールする錯覚を持ちすぎておるやもしれぬ。冷暖房、ダム、堤防、地震速報 ── これらの技術は素晴らしい。されど、技術で守られているという感覚が、肝心な時の「自然への畏れ」を弱めてはおらぬか。技術は自然を完全には抑え込めぬ── これを心の底で意識しておく作法が、現代人に必要じゃ。

太子さまのご指摘、わたくしも頷きまする。わたくしから加えるなら、自然を「眺める対象にしてしまったことが、畏れを失う原因の一つかと存じまする。平安の貴族も自然を眺めて愛でましたが、自然の中に身を置く時間も、同じくらい多うござりました。現代の人々は、自然を「写真で撮るもの」「画面で眺めるものにしすぎて、自分の体で受け止める時間が減っているように見受けまする。

式部さまの「自然を眺める対象にしてしまった」、ぐっと来るにゃ……。SNS の風景写真ばかり見て、実際に風や雨を体で感じる時間が減ってる気がする。じゃあ最後に、お二人 ── 現代の人々が「自然への畏れ」を取り戻すための、小さな実践があれば教えてほしいにゃ。

予の提言は、月に一度、夜空の下に三十分、ただ立つじゃ。何もせず、ただ夜空を見上げる。寒さや風や星の動きをただ感じる。これだけで、人は自然の大きさと、人の小ささを思い出すであろう。技術が支配できぬ時間と空間を、自分から積極的に作りに行く ── これが現代の作法じゃ。

太子さまの「夜空の下に三十分」、まこと美しき実践にて候。わたくしの提言は、雨の日に傘を畳んで、五分だけ雨に濡れるにて候。雨を「避けるもの」ではなく「受け止めるものとして体験する時間 ── これは平安の貴族の風雅の感覚を、現代に取り戻す小さな営みにて候。濡れた服を後で乾かす手間も含めて、自然と関わる作法**にござります。

お二人、最高の提言にゃ〜!太子さまの「夜空の下に三十分」、式部さまの「雨に五分だけ濡れる」── どちらも明日からでも始められる作法だね。阪神・淡路で亡くなられた方々の鎮魂の心を胸に、ボクも自然との関わり方を見直してみるにゃ。今日もお二人、深い時間をありがとう。

#雑談#きょうのできごと#自然