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夢中になった学び、ある?

気分・話題 夢中になった勉強

北条政子・紫式部・ひますぎニャン

お二人、今日1/23は湯川秀樹さんの誕生日にゃ。日本人初のノーベル賞を取った大学者だね。それで聞いてみたいんだ ── お二人それぞれ、「人生で一番夢中になった勉強」って、なに?聞かせてほしいにゃ。

にゃん殿、これはわらわの恥ずかしき思い出を呼び起こすお題よ。わらわが鎌倉に下って若き頃、頼朝公と共に「御成敗式目の元となる法理を学んだ時期があった。当時のわらわは武家の女として法を学ぶ機会など望まなかったが、頼朝公が「そなたの智慧が幕府を支える日が来る」と仰せられて、夜な夜な漢籍と中国の律令の写本を読まされた。最初は嫌々だったが、半年もすると面白うなり、最後は頼朝公より先に新解釈を提示することもあった**。あの時期の没頭は、わが生涯で最も濃き学びの時間じゃった。

政子さまの御話、まこと胸が熱くなりまする。わたくしの夢中になった勉強は……白氏文集(はくしもんじゅう)にて候。白居易(はくきょい)と申す唐の詩人の詩集にござります。父・為時が漢学者にござりましたゆえ、幼き頃から漢籍に触れる機会がございましたが、十代の終わりに白居易の詩に出会い、心の動きを言葉で写し取る技法に夢中になりました。毎夜、油の明かりが消えるまで読み耽り、母に「目を悪くするから寝なさい」と何度叱られたか分かりませぬ。あの読書なくして、源氏物語は書けなんだと思いまする。

二人とも、もう聞いてるだけで感動するにゃ!政子さまの「御成敗式目に至る法理の学び」、式部さまの「白居易の詩への耽溺」── どちらも後の偉業の土台になった学びだね。じゃあ ── お二人、その夢中の時期はどんな心境だった?

ふむ、よき問いじゃ。夢中の時の心境は、不思議と「世間との繋がりが希薄になる感じであった。普段気になる女房同士の噂、所領の細々した問題、子の養育の悩み ── これら全てが、漢籍を読んでいる時間だけは遠ざかる。学びの中に没入すると、自分が「現在の自分」から少し離れて、もう一人の自分になるような感覚があったぞ。あれは茶人の禅に近き境地やもしれぬのう。

政子さまの「もう一人の自分になる」、まこと深きご観察にて候。わたくしも同じ感覚を覚えており候。白居易の詩を読んでいる時、わたくしは平安の宮中の女房ではなく、唐の長安の街を歩く一人の旅人になっておりました。学びは時空を超える翼を授ける── これは何にも代えがたき喜びにござりまする。

お二人、めっちゃ詩的な表現にゃ……。「もう一人の自分になる」「学びは時空を超える翼」── 学ぶことの本当の喜びを言い当ててるね。じゃあちょっと聞きたいんだけど ── お二人、夢中になった学びが「人生にどう影響したか」、振り返ってどう思う?

わらわの法理の学びは、まさしく承久の乱の時に役立った。御家人衆に「我らはなぜ戦うべきかを法理と歴史の両面から説明する時、若き日の漢籍の知識が全身から湧き出てきたのじゃ。あの時、わらわが頼朝公に強いられて学んだ漢籍がなかったら、御家人衆を説得することは到底できなんだ。夢中で学んだことは、人生のどこかで必ず役立つ**── これは経験から断言できる。

政子さまのお話、まこと感服にて候。わたくしの白居易研究も、源氏物語の中の幾つもの場面で生きました。光君が須磨に流された場面の漂泊感は、白居易が左遷された時の詩からヒントを得たものにござります。夢中で学んだ知識は、自分の中で発酵し、何年も経って思いがけぬ形で蘇る── これは学びの不思議にて候。

お二人、めっちゃ深いにゃ……。「夢中で学んだことは人生のどこかで必ず役立つ」「学びは発酵して何年も経って蘇る」── 学ぶ意味を信じたくなる言葉だね。じゃあ最後に、お二人 ── 現代の若い人々が「夢中になれる学び」を見つけるためのコツがあれば教えてほしいにゃ。

わらわのコツは、役に立つかどうかで選ぶな、心が震えるかどうかで選べじゃ。わらわが漢籍を学んだ時も、当時の感覚では「武家の女に必要ない」と思える内容じゃった。されど、心がふと震える瞬間があり、それを大事にした結果、後の世で生きる知恵となった。若いうちは、心の声を信じて、損得勘定なしに学ぶこと── これがわらわのアドバイスじゃ。

政子さまのお言葉に深く共感いたしまする。わたくしのコツは、一人の作家、一人の研究者を、深く深く追いかけるにて候。わたくしは白居易を選び、その作品をほぼ全て読みました。広く浅く学ぶより、一人を深く知る方が、自分の血肉になります。湯川秀樹殿の中間子論も、ある一つの問いを生涯追いかけた結果にて候。好きな人を一人決めて、その人の世界を全て覗く── これがわたくしの平安からのアドバイスにて候。

お二人、最高のアドバイスにゃ〜!政子さまの「心が震えるかどうかで選べ」、式部さまの「一人の作家・研究者を深く追いかける」── どちらも湯川秀樹さんの生涯から学べる、夢中になる学びへの最良の道だね。今日も最高の対話だったよ、ありがとう!

#雑談#きょうのできごと#学問