あの日のニュース、覚えてる?
気分・話題 忘れられない衝撃ニュース
北条政子・紫式部・ひますぎニャン
お二人、今日1/28は1986年にスペースシャトル・チャレンジャー号が爆発して、教師を含む7名が亡くなった日にゃ。米国中の小学校で子どもたちが生中継を見てて、忘れられない衝撃ニュースになったんだ。ちょっと違う角度で聞いてみたいんだけど ── お二人それぞれの時代で、「忘れられない衝撃のニュース」って、ある?
にゃん殿、これはわらわが今もはっきり覚えておるぞ。わらわが最も衝撃を受けたのは、頼朝公の落馬事故じゃ。建久十年(一一九九年)一月、頼朝公が相模川の橋供養から戻る途中に落馬され、その後体調を崩されて、数日で亡くなった。鎌倉幕府の頂点に立つわが夫が、戦でも病でもなく、馬から落ちた事故であっけなく逝かれた── あの報を受けた瞬間の衝撃は、二十数年経っても胸が痛む。
政子殿の御経験、まこと胸が痛みまする……。わたくしの場合は、長保二年(一〇〇〇年)十二月、中宮定子さまが第三子出産のお産でお亡くなりになった報にござります。清少納言殿が長くお仕えしていた中宮さまで、わたくしも宮中で何度かお会いしたことのある美しき方でござりました。まだ二十四歳の若さでの崩御── あの報を受けた時、宮中全体が涙に包まれましたな。美しき方が、命を生む営みの中で命を落とすという事態の不条理さに、わたくしは深く打ちのめされました。
二人とも、めっちゃ重い思い出にゃ……。政子さまの「頼朝公が馬から落ちて亡くなった衝撃」、式部さまの「中宮定子さまが出産で亡くなった不条理」── どっちも「当たり前のことが突然失われる」って共通点があるね。じゃあ ── その報を聞いた瞬間、何が一番苦しかった?
わらわが一番苦しかったのは、「信じたくない」と思いつつも、頭では「事実だ」と理解せねばならなかった瞬間じゃ。「馬から落ちただけで人は死なぬはず」と心は否認したが、御家人衆が次々と弔問に訪れる現実は否認できぬ。心と頭が引き裂かれる時間が、最も苦しい── これが衝撃のニュースの本質じゃ。
政子殿の「心と頭が引き裂かれる時間」、まこと深きことにて候。わたくしの場合は、「昨日まで普通に生きていた人が、もう永遠にいない」という事実を受け入れるまでの数日間にござりました。中宮定子さまの遺された御子たちのお顔を思い浮かべると、涙が止まりませんでしたな。衝撃のニュースは、一回ではなく、何度も何度も反復して心に押し寄せる**── これが時の癒しを必要とする所以にござります。
二人とも、めっちゃリアルにゃ……。「心と頭が引き裂かれる」「衝撃は何度も反復して押し寄せる」── どっちも現代の私たちも体験する感覚だね。じゃあちょっと聞きたいんだけど ── そういう衝撃のニュースを受けた時、お二人はどうやって乗り越えた?
わらわは、「残された者の責任を、すぐに自分に課す」ことで乗り越えたぞ。頼朝公の死後、わが息子・頼家公がまだ若く、幕府の安定が危機に瀕しておった。悲しむ暇なく、わらわは尼となって御家人衆をまとめる責を負うた。悲しみに沈むより、亡き者の遺した責任を引き受けることのほうが、結果として早く立ち直れた**── これがわらわの経験じゃ。
政子殿の御経験、武家らしき強さに敬服いたしまする。わたくしの場合は、「亡き方を物語の中に生かす」ことで乗り越えました。中宮定子さまの面影は、後にわたくしが源氏物語を綴る中で、紫の上や明石の御方など、いくつかの女君の人物像に深く影を落としておりまする。「書くこと」で亡き方を永遠化する── これがわたくしの作法にござります。直接的に悲しむより、間接的に物語に込めるほうが、わたくしには合うておりました。
お二人、めっちゃ違う乗り越え方にゃ!政子さまの「残された者の責任を引き受ける」、式部さまの「亡き方を物語に書いて永遠化する」── どっちも今の私たちにも応用できる知恵だね。じゃあ最後に、お二人 ── 現代の人たちが衝撃のニュースに直面した時、どんな心構えがあればいい?
わらわの提言は、「衝撃の瞬間、無理に冷静になろうとするな」じゃ。人は衝撃の瞬間、正常な判断ができぬのが当たり前じゃ。「しっかりせねば」と無理をすると、後で必ずどこかが歪む。まず泣け、まず動けなくなれ、それでいい── これがわらわの経験から言える事じゃ。強くなるのは、後でいい**。
政子殿の「強くなるのは後でいい」、まこと深きことにて候。わたくしから加えるなら、「衝撃を一人で抱え込まず、誰かに話せ」にござります。清少納言殿と中宮定子さまの思い出を、わたくしも別の女房と語り合うことで、悲しみが少しずつ整理されていったのでござります。話すことは、感情を整理する魔法にござります。一人で抱え込まず、誰かに「昨日こんな衝撃のニュースがあった」と話すことだけで、心は癒され始める**。
お二人、めっちゃ温かい知恵にゃ〜!政子さまの「まず泣け、強くなるのは後でいい」、式部さまの「話すことは感情を整理する魔法」── どっちも令和の私たちの心を救う言葉だね。チャレンジャー号事件の悲しみから、衝撃のニュースとの向き合い方まで、深く語れた最高の時間だったよ。お二人、ありがとう!