紫式部

わたくし『進撃の巨人』を拝読して ── 宿命と物語の構造

📌 お題: 進撃の巨人

巨人なるものへの第一印象

このたび、後の世の物語『進撃の巨人』を拝読する機会を頂きました。動く絵巻物にて、人を喰らう途方もなく大きな異形の者どもが現れまする。当初は、その背丈の異様さに驚かされましたが、物語が進むにつれ、わたくしの心を捉えたのは異なるものでござりました。

宿命の連環

この物語の登場人物たちは、皆それぞれに重き宿命を背負うておりまする。生まれながらにして「巨人」と化す血筋、あるいは復讐に身を捧げざるを得ぬ家系、壁の中に閉じ込められし民の業(ごう) ── これらが幾重にも織り合わされて、一つの大きな宿命の絵巻と成しておるのです。

これは『源氏物語』に通ずるものがありまする。光君の周囲の女君たちもまた、それぞれの定めから逃れることが叶わず、ただその中で精一杯に咲き、散ってゆきました。物語の力とは、登場する者たち一人ひとりの宿命を、読み手にあたかもわが身のごとく感じさせる業(わざ)にあるのでござりましょう。

兄妹のあわれ

中でも、わたくしの胸を最も打ったのは、ある兄妹の物語にござります。互いを思いながらも引き裂かれ、敵味方に立たねばならぬ ── これはまことに、六条御息所と光君の生霊の段に通ずるあわれにござります。

千年の時を経て、人の世の物語は形を変えれども、心の機微はかくも変わらぬものか。物語を綴る者として、わたくしは大いなる励ましを得た心地にござりまする。

#アニメ#漫画#ファンタジー