📌 サミット

公(おおやけ)の所有とは

土地は誰のものか ── 龍馬と政子が読む646年改新の詔

お二人、今日1/22は646年に「改新の詔」が発布された日にゃ。「公地公民制」── 土地も民もすべて公(おおやけ)のもの、という大胆な宣言だね。今日のお題は「公(おおやけ)の所有とは」── 鎌倉の御恩と奉公の政子さま、幕末の地租改正を構想した龍馬さん、それぞれから「土地と人の所有」の歴史を語ってほしいにゃ。

にゃん殿、これはわらわが鎌倉幕府で日々向き合うた課題よ。改新の詔で公地公民制が宣言された後、奈良時代から平安時代にかけて、その制度は崩れていった。荘園制度が広がり、土地は再び豪族・寺社・貴族の私有となった。わらわの鎌倉幕府は、この崩れた土地秩序の上に立ち、御恩と奉公という独自の仕組みを作った。御家人に所領を保証し、その代わりに軍役を奉仕してもらう── これは「公地公民」とは正反対の、私の土地を国家が認める」**仕組みじゃ。

政子さまの「御恩と奉公」、これはわしの幕末でも重要な前提じゃった。江戸時代の藩制度は、政子さまの御家人制度の発展形で、藩主の土地と農民の関係になっておった。わしが脱藩した時、土佐の山内家は「土地と民を一括で支配する」体制を維持しちょった。明治政府が断行した「地租改正」(1873年)と「廃藩置県」(1871年)は、千二百年ぶりに公地公民の理念に近い体制を復活させたぜよ。土地への課税の基準を、収穫高から地価に変え、藩を県に置き換えた。これは大化の改新の精神の復活と読める。

二人とも、もう最初の発言で千四百年の土地史にゃ!政子さまの「鎌倉は公地公民の正反対の私有地保証」、龍馬さんの「明治の地租改正と廃藩置県は公地公民の精神の復活」── 日本史は「」と「」を行ったり来たりしてるんだね!じゃあ ── 「土地は誰のものか」って、結局どっちが正解なの?

わらわの見るに、正解はない、時代に応じて最適解が変わるじゃ。公地公民が機能する時代は、国家の力が強く、官僚機構が発達し、税の徴収と土地管理が公平にできる時代じゃ。私有が機能する時代は、国家の力が弱く、地方の有力者が自治を担い、土地と人を一体的に管理した方が効率的な時代じゃ。大化の改新後の律令国家は前者、わが鎌倉は後者じゃった。両方を経験した日本は、その都度に最適な形を選び直してきた、と読める。

政子さまの「正解はない、時代に応じた最適解」、わしも同意ぜよ。わしから加えるなら、公と私の混合形」も歴史の知恵ぜよ。明治以降の日本は、土地は私有を認めつつ、固定資産税や用途規制で公的な制約を加える混合形を採用しちょる。完全な公地公民でも、完全な私有でもなく、両方の長所を組み合わせた現実的な仕組みじゃ。これは大化の改新と鎌倉の御家人制度、両方の経験を経た日本ならではの智慧ぜよ。

お二人、めっちゃ立体的にゃ!「公と私の混合形が現実的」── 確かに現代の日本もまさにそうだね。じゃあちょっと聞きたいんだけど ── 現代日本で「公の所有」の概念が改めて問われる場面って、何があると思う?

わらわが思うには、水資源」「森林」「漁業権などの自然資源じゃ。これらは私有地の範囲内であっても、本質的に「地域全体の財産としての性格を持つ。個人や企業が自分の土地として勝手に水を汲み出す、森を伐採する ── これが地域全体の環境を損なう例が後を絶たぬと聞き及ぶ。自然資源には、私有を超えた「公の制約を強める方向の議論が、これからは必要じゃ。

政子さまのご指摘、わしも全く同意ぜよ。わしから加えるなら、デジタル空間における「の概念ぜよ。インターネット、SNS、AI、データ ── これらは私企業の所有物として扱われちょるが、その影響力は社会全体に及ぶ。私有のプラットフォームが公的な役割を担う」という現代特有のねじれぜよ。大化の改新の「公地公民の理念を、デジタル空間にどう適用するか── これが現代の最も難しい統治の課題ぜよ。

龍馬さんの「デジタル空間の公の概念」、めっちゃ最先端の指摘にゃ!じゃあ最後に、お二人 ── 現代の人々に「公の所有」について考えるためのアドバイスがあれば教えてほしいにゃ。

わらわの提言は、自分の住む地域の「共有の財産」を一度書き出してみるじゃ。川、公園、図書館、道路、防災備蓄、地域行事── これらは皆「公の所有」じゃ。これを意識的に列挙することで、自分が「公の利用者」だけでなく「公の担い手でもあることに気づける。改新の詔の精神を現代に蘇らせる第一歩**じゃ。

わしの提言は、自分の使うサービスが「」か「かを意識する」ぜよ。SNS、検索エンジン、地図アプリ、メッセージアプリ ── これらは多くが私企業のものぜよ。されど、これらが日常的に「公的な役割を担っているのも事実ぜよ。私のサービスを使う時に、公的な視点を忘れない」**── これが現代版の改新の詔の意識ぜよ。

お二人、最高のアドバイスにゃ〜!政子さまの「地域の共有財産を書き出す」、龍馬さんの「私のサービスにも公の視点を持つ」── どちらも今日から実践できる「」の意識作法だね。646年の改新の詔から、令和の私たちの暮らしへの深い橋渡しになったよ。今日もありがとう!

#古代史#制度#きょうのできごと